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食品中のトランス脂肪酸含量、表示義務化に向けて
トランス脂肪酸とは
油脂は、グリセリンと脂肪酸が結合したものです。
脂肪酸は、炭素数の多いさによって短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸があります。
短鎖脂肪酸としては酢酸と酪酸がありますが、通常短鎖脂肪酸と呼ばずに酢酸、酪酸と呼びます。
中鎖脂肪酸としては、母乳やノニジュース、ココナッツオイルなどに含まれる炭素数6(カプロン酸)~12個(ラウリン酸)の脂肪酸です。
長査脂肪酸としては、炭素数14以上の脂肪酸でミリスチン酸、パルミチン酸、リノール酸などです。
一方、脂肪酸の分類には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸といって、炭素同士が二重結合しているかどうかで分けられます。
二重結合が全くないものが、飽和脂肪酸です。
二重結合があるものは不飽和脂肪酸と呼ばれます。
トランス脂肪酸は、この不飽和脂肪酸に水素を添加したり、高温で処理して飽和脂肪酸の性質を持たせるときに出来る非天然型の脂肪酸です。
天然型のエビのように分子構造が曲がった脂肪酸を、シス型脂肪酸と呼びます。
トランス脂肪酸は、分子構造が直線的になり、非天然型のトランス型になってしまいます。
トランス脂肪酸が含まれる食品
水素などを添加して製造されたトランス脂肪酸入りオイルは、酸化され難たいため、使用期間が長くなるため食品工業では好んで使用されます。
人の健康を考えて出来たものではなく、工業的に使用しやすいから出来たものです。
ジャンクフード店で使用されるオイル、ビスケットやクラッカー、パン、フライドチキン、ドーナッツ、マーガリンなどに多く含まれます。
ケーキなどに使うショートニングは、100%トランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸による害(詳細はこちらへ)
トランス脂肪酸摂取により血管炎、動脈硬化症、心臓病、早産、ガン(乳がん、大腸がん)、アレルギー、2型糖尿病、肥満になると報告されています。
近年の日本に乳がん発生率の上昇は、トランス脂肪酸によるもとと思われます。
非天然型、合成トランス脂肪酸の恐怖
非天然型、合成トランス脂肪酸の恐怖(2)
非天然型、合成トランス脂肪酸の恐怖(3)
非天然型、合成トランス脂肪酸の恐怖(4)
世界中で規制されるトランス脂肪酸食品
世界保健機構(WHO)は、2003年に「1日あたりのトランス脂肪酸の平均摂取量は最大でも総エネルギー摂取量の1%未満とする」よう勧告しました。
日本を除く先進国は既に食品中のトランス脂肪酸の規制を行ない、食品への表示義務があります。
日本の取り組み
日本では国民総平均(赤ちゃんから老人まで)で、1日0.92~0.93gの摂取量で、エネルギー勘算で0.44~0.47%と云われています。
米国の成人では1日あたり5.8g、欧州では1.2~6.7gであり、日本よりは多いように見えます。
WHOの勧告による1%未満であることから、表示義務は必要ないというのが農水省や消費者庁の考えです。
日本の成人のトランス脂肪酸摂取量は解っていません。
また、飽和脂肪酸の摂取量が多いことから、飽和脂肪酸摂取の規制と絡めて考えるべきとの御用学者の意見もあります。
飽和脂肪酸には、上に述べたように中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸があります。
御用学者は長鎖飽和脂肪酸が多い大豆油などの業界を保護するために、飽和脂肪酸の理論を創り上げているようです。
というのも、中鎖脂肪酸に富むココナッツオイルが食用オイルの中心になるのを危惧しているのです。
中鎖脂肪酸(飽和脂肪酸)による有益性
中鎖脂肪酸は直ちに吸収され、肝臓でエネルギーに転換されます。
脂肪として蓄積されませんので、肥満などの原因となりません。
トランス脂肪酸含有長鎖脂肪酸の有害性のない天然オイルなのです。
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