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りんごの大敵、白モンパ病の防除・予防対策
ニームケーキによる実証試験を実施
りんご農家の大敵モンパ病
ごく最近耳にしたモンパ(紋羽)病菌による深刻なりんごの被害が、信州安曇野で起きています。
モンパ病に罹患すると、りんごの木、特に矮化りんごの木が枯れてしまいます。
りんご農家にとっては大きな被害。
このモンパ病が密かにりんご農園を犯しているようです。
モンパ菌病とは?
農作物を始めとする植物の病害のひとつ。
モンパ病の病原体は、土壌中生息する糸状菌(真菌、かび)であり、紫モンパ病菌と白モンパ病菌の2種類がある。
1891年に日本では紫モンパ病が、桑の被害として初めて報告された(Tanaka N.).
病原体の子実体(きのこのようなもの)が、フェルトのような様相を呈し、当時日本で一般的であった綿織物の紋羽織(紋羽という織物)に因んで紋羽病と名付けられたようです。
1901年にはぶどう、桑、茶樹の病害として、白モンパ病が報告されています(野村)
白モンパ病は、白い菌糸が根の病巣部に蔓延することを特徴とします。
紫モンパ病菌病も白モンパ病菌病も糸状菌に含まれるが、別種の種類(属)です。
白モンパ菌病
白モンパ菌は、日本国内外に広く分布し、多くの草本・木本植物に対して病原性を示す極めて多犯性の菌。
梨、りんご、ぶどう、びわなどの果樹類に大きな被害を与える。
白モンパ菌は、宿主植物の根上を菌糸束によって伸張した後、根組織に侵入して腐敗させる。
果樹類の根では、木質部をも侵害し腐朽させる。
地上部は、紫モンパ菌病とほとんど同じであるので、株元を掘って直接菌糸を確認して鑑別する。
ニームケーキがりんごの白モンパ菌病に効果があるか?
アカメガシ(レッドロビン)の黒斑点病とかゴマ色斑点病は、糸状菌が病原菌。
罹病してひどくなると葉は落ちてしまうほどで、生け垣の美しさは無くなってしまいます。
このアカメガシの黒斑点病にニームケーキを施肥して、病気を根治させることはできませんが、毎春・秋美しいあずき色の葉を楽しむことができています。
この経験から、モンパ病菌も糸状菌であることから、ニームケーキがモンパ菌病に対して何らかのよい効果を示すのではないかと考えました。
あらゆる種類の糸状菌にニームケーキが奏功するかは不明ですが、試してみる価値はあるのではと思っています。
もし、りんご、梨、ぶどうなどの果樹、アスパラガス、さつま芋、じゃがいも、セロリなどの連作障害でお困りの方には、一度ニームケーキを試されては如何でしょう?
第2回実証試験
既に、安曇野の信州りんごに対して、実証実験を行っています(こちら、こちらも)。
しかし、第1回の実証試験では既に根がく腐るなど白モンパ病菌に侵されおり、防除試験としては効果は期待できません。
よって、同じく安曇野の別の信州りんご園の協力を得て、防除・予防試験を行うこととしました。
本農園は約40年前、桑畑を開墾し直し、りんごに切り替えました。
収穫まじかの大きく育った密の味の富士が広がっています。
しかし、所々にりんごの木が数本なくなり、広々とした区域がみられますが、白モンパ病に侵され伐倒された跡です。
また、樹勢がなくりんごも数個しか実っていない木も散見されます。
樹勢が衰えているりんごの木、そして伐倒された所には来年新しく木を植える計画であるということから、、これらを試験区域としました。
*樹勢が衰えているりんご
幹から50cmほど離れたところを、円周状に10~20cmの深さに掘り、ニームケーキ・ペレットを与え、土をかぶせた。
根に白モンパ病菌がみられるものもあった。
*伐倒後の区域
30~50㎝間隔で土を10~20cmの深さに掘り、ニームケーキ・ペレットを与えた。
伐倒木の幹が残っている木の根や周囲に白モンパ病菌と思われるのコロニ‐がみられる場合もあった。
*りんごの木、10本相当分にニームケーキ・ペレットを8㎏を使用。
今後の予定
80歳を過ぎているが矍鑠(かくしゃく)としたりんご園主は、
「白モンパ病は確実に広がっており、拡大を止める方法はいまのところない。
農業指導員に従っても無理であり、費用ももかかる。
わしの代でお終いになりそうだ。」と非常に弱気です。
ニームケーキの効果については疑心暗鬼ですが(当然です。当方も確定していない)、実験を行い善い結果がでるのを期待されています。
今回、ニームケーキ・ペレットを与えたりんごの木には、来春同様にニームケーキ・ペレットを施肥する予定。
来春、丈夫なひこばえが生えてきたら効果ありの指標になります。
また、りんごの木の列間は3mほどありますので、中央部の土を掘りニームケーキ・ペレットを施肥して、列間の感染拡大を阻止することを考えています。
アカメガシの黒斑点病の経験から、1年に二度(冬前、春先)施肥することが効果的と考えます。
ニームケーキのお問合わせ
(株)エムケーラボラトリーズ
電話:0263-26-7588 ファックス:0263-26-7518
メール:support@thisismk.co.jp
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