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蘇った熱帯薬用植物ノニ (10):便秘からガンまで
ノニ果実粉末の実用化
20数年前、ノニの国インドネシアでのノニ利用法を調査している際に、バリ島ではノニの粉末をアレルギーに利用していることを知りました。
これに触発され、直ちにノニ果実粉末の開発を行いました。
ノニ果実は乾燥することによって、ジュースの持ち運びの不便さやどうしても飲用できない方々への代替素材となっています。
製法としては、果実の熱乾燥法、凍結乾燥法および抽出法があります。
熱乾燥法ではスライスを天日や熱で乾燥して粉末としますが、種子を含み所謂ノニまるごとの粉末です。
凍結乾燥法では、種子を除いた果肉を用います。
凍結乾燥法の長所はノニの特徴である中鎖脂肪酸が残り、ノニ特有の匂いを発します。
一方、短所は製造コストが非常に高くなることです。
抽出法では有機溶媒を用いて抽出、溶媒除去後賦形剤を加えて粉末化することになります。
抽出法では抽出する物質の性質によって、溶媒の種類は変えなくてはなりません。
目的とする物質が不明な時には、意味がない方法と言えます。
熱乾燥法および凍結乾燥法による粉末化は、インドネシアで開発され、現在まで粉末商品、ハードおよびソフトカプセル商品、錠剤、そして育毛剤の一素材となっています。
豊富な食物繊維、ビタミン、ミネラル、そしてクマリン誘導体、イリドイド誘導体を含むことが確認されています。
ノニ果実粉末中の有用成分
成分 | 有機ノニ果実粉末 | ノニ凍結乾燥粉末 |
DAA | 766 | 702~1423 |
スコポレチン | 43 | 58~64 |
エスクレチン | 1.0~1.6 | 9.4~10.9 |
単位: mg/100g、(株)機能性植物研究所分析
DAA(デアセチルアスペルドシル酸):イリドイド誘導体
スコポレチン、エスクレチン: クマリン誘導体
九州の天然物を健康維持増進に勧めている方は、ノニ果実粉末を開発直後より23年間販売されています。
人間に良いものは動物にも良い効果を示すことが推察され、インドネシアのバリ島での実験で鯉養殖に使ったところ、食欲増進作用が顕著で生育も非常に良好でした。
日本の養鶏場において鳥インフルエンザ予防効果を目的として、ノニ果実粉末を与えたところ卵の質の向上と肉質が良くなることを確認できました。
残念ながら、鳥インフルエンザの流行は収まり、その効果は確認できませんでしたが。
乳牛にノニ果実を混餌し与え、乳房炎の予防と治療効果を見ようとしましたが、与える量が大量で結果判定までできませんでした。
乳房塩にはノニジュースで乳頭を消毒するのが、合理的と判断するに至りました。
このように、ノニ果実を粉末化することによって利用範囲が水産業、養鶏、畜産分野まで拡大するできます。
ノニ果実粉末の拡大しようが望まれるところです。
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