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蘇った熱帯薬用植物ノニ (7):便秘からガンまで,
インドネシアのノニは大きなノニ果実
メンクド・ベサール
ノニはインドネシアを起源とする熱帯薬用植物です。
栄養学的および治療効果を持つ植物として認識され、貿易商によって西に、インドネシアから旅立ったラピタ人によって広く太平洋の島々に伝搬されたことは容易に想像できます。
ノニの植生に適する地域としては、熱帯気候が重要で現在の植生や利用性からみて、赤道を中心とした南北回帰線内に限られます。
日本の沖縄にもノニは自生していますが、果実は5㎝程度の小さなもので周年収穫することはできない。
ですから沖縄では、ノニ果実を食物として利用したことはありません。
暖かい太洋に乗り出し太平洋の諸島を植民地化したヨーロッパの国々は、植物相や動物相の生態の研究や系統的分類、博物学の進展に大いに貢献しました。
英国艦隊は太平洋をくまなく探索し、インドネシアで遭遇したノニ果実が他地域のものより大きく、これをGreat Morinda、すなわち驚嘆すべき意味を含めて「大きなノニ果実」表現し、現在の英名となっています。
インドネシアでは、同義語としてメンクド・ベサールMengkudu besarと呼びます。
モリンダ属には、ヤエヤマアオキ以外にコヤエヤマアオキ、トガリウッド、ハナガサノキの種が知られています。
実際に食用にされているのはヤエヤマアオキですが、多数の変異種があるといわれ、地域によっては葉や果実の大きさに違いがみられます。
広い太平洋諸島では、気候や土壌条件によってノニの木、葉、果実等に差があることは容易に理解できます。
それに起因して栄養成分、機能性成分に違いが出てくるでしょう。
中部ジャワでは、Mengkudu Besarという表現に加えて、この大きく有益な果実に由来してQueen of Noni(ノニの女王)とも呼んでいます。
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