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インドネシア産赤ショウガの6-ジンゲロール
自己免疫疾患抑制に効果
抗リン脂質抗体症候群(APS, Antiphospholipid Syndrome)とは?
抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体が検出される例の中で、動静脈血栓症および不育症を含む妊娠合併症を特徴とする疾患です。
静脈系だけでなく動脈系をおかす点が特徴的です。
全身性エリテマトーデス(SLE、systemic erythematousus)をはじめとした自己免疫疾患を基礎疾患としてもつ二次性と、原疾患のない原発性とに分類されます。
日本においては全国的な疫学調査がなされておらず、正確な頻度は不明です。
後天性血栓性疾患の中では最も頻度が高いとされます。
平均発症年齢は30~40歳前後です。若い女性に多いとされています(男女比1:4~5)。
APSの症状
多くは、動脈と静脈の微小血栓形成に伴う病態として把握され、動脈系では脳梗塞、静脈系では下肢深部静脈血栓症が最も多いです。
APSに特徴的な妊娠合併症は妊娠中期(10週)以降の子宮内胎児死亡による習慣流産であり、胎盤の血流障害による胎盤機能不全が原因と報告されています。
胎盤機能不全は胎児のみならず母体にも影響を与え、妊娠中毒症、子癇との関連も報告されています。
APSの発症メカニズム
自分の細胞の核に対する抗体を産生する典型的な全身性の自己免疫疾患です。
自己免疫抗体は血液内で免疫複合体を形成し、様々な臓器に損傷を与えることになります。
また、血管細胞の活性化を引き起こし、全身の血管内で血栓症のリスクを増大させるのです。
血栓症惹起のメカニズム
自己免疫抗体複合体は、好中球に働き過剰な好中球細胞外トラップ形成(NET、Neutrophil Extracellular Trap Formation )を引き起こします。
このような刺激を受けた好中球は細胞内の顆粒を放出して、炎症や血栓症を引き起こすのです。
赤ショウガの6‐ジンゲロールはNET形成を抑制
米国のリュウマチ研究者の最新の報告によると、ショウガに含まれる6‐ジンゲロールは自己免疫疾患マウスや健常人にたいして、NETを抑制するすることを明らかにしました。
よって、6‐ジンゲロールや10‐ジンゲロールなど他の天然植物性分を含む赤ショウガは、APS疾患の予防や治療に効果が期待できると思われます。
さらに、新型コロナウイルス感染による全身血栓症を予防し、感染による重篤化を抑える効果も期待できます。
出典:Ginger intake suppresses neutrophil extracellular trap formation in autoimmune mice and healthy humans,
Ramadan A. Ali, et al., JCI insight, 2023;8(18):e172011
インドネシア原産赤ショウガ原料の提供
M&Kはインドネシア原産の赤ショウガ乾燥根茎、並びに赤ショウガ粉末を提供しています。
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