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M&Kpedia:インドネシア原産ウコン,Kunyit

2023年09月28日 18:20 | コメント/トラックバック (0)

インドネシア原産ウコン
クニッツウコン、Kunyit

分類

界:植物界
  被子植物
  単子葉類
目:ショウガ目
科:ショウガ科
属:ウコン属
種:ウコン
学名:Curcuma domestica, C. longa
和名:ウコン(鬱金欝金宇金玉金
現地名:Kunyit
英名:Turmeric 


ウコンとは

ウコン(鬱金、欝金、宇金、玉金)は、ショウガ科ウコン属の多年草。
学名 Curcuma longa (syn. C. domestica)。
英称ターメリック (turmeric)。
原産地は南及び東南アジア。
インドネシア原産でクルクミンおよびキサントリゾールの含有量が多く薬効が強いクスリウコン (C. xanthorrhizaがあるが、別種であ。
インドネシア語・マレー語のクニット (kunyit、通常は英語の複数形にしてクニッツ)名が日本でも有名。

草丈1m未満の宿根草。
根茎の太さは3~4㎝で比較的小さく、側根茎を分岐し、輝く橙黄色、特徴的な匂いがする。

インドネシアの伝承医薬品・伝統的食品として、スマトラ島発祥のパダン料理の必須の香辛料。
根茎に含まれるクルクミンは黄色い染料の原料としても広く用いられてきた。
日本では、カレー粉に用いられるほか、クルクミンの肝機能への影響を期待して二日酔い対策ドリンクの原料にも用いられる。

類似種と呼称

ウコンの属するショウガ科には多くの種類があり、日本で使用あるいは知られているものとして次のものがある。
ムラサキガジュツ、マンゴージンジャー、ハルウコン、マンゴーガジュツ、ガジュツ、クスリウコン。
日本名として有名な秋ウコンは、公式な植物名ではなく、実際はウコンである。

インドネシア、伝承医薬品ジャムゥとしての使用

インドネシアのジャムゥ体系本Cabe puyangによると、多くの疾病に利用されている。
*炎症 *湿疹 *貧血 *頭痛 *腹痛 *下痢 *便秘
*解熱 *産褥熱 *疥癬 *痒み
*麻疹 *天然痘
*喘息 *高血圧 *リューマチ、など。

アユールヴェーダの特効としては、
*抗炎症 *抗アレルギー *抗コレステロール *抗菌 *利胆作用
などがあげられる。

成分組成

インドネシア産のウコンにはクルクミンCurcuminを主成分とし、クルクミノイドとしてDemethoxycurcumin, Bisdemethoxycurcuminが確認されている。
何れも日本産の秋ウコンと比較しても高濃度含まれることが明らかである。
ウコンに限らず熱帯原産植物は栽培、栄養・機能性において原産国が最も最適地であると言える。

一方、類似種のクスリウコンに含まれる特徴成分のキサントリゾールは、分析検出されていない。
明らかに異種であることが確認できる。

原料形態

インドネシア産ウコンは、以下の形態で入手が可能です。

1.ウコン根茎乾燥片
  インドネシアにおいて、ウコンKunyitの根茎を洗浄後、数ミリ切片、乾燥したもの。
  ウコン粉末の原料として使用されるが、料理に利用ができると思われる。
  

2.ウコン粉末
  輸入ウコン乾燥片を100メッシュに微粉末化したもの。


3.ウコンピューレ
  インドネシアにおいて、新鮮なウコンを圧搾し、ろ過し缶詰後、オートクレーブ滅菌。
  100%のピューレ。
  現在、製品化を検討中です。

機能性成分

「秋ウコン」は正式な科学名ではなく、秋に花が咲くウコンということで名付けられたことに由来する。
原産地である熱帯国インドネシアの薬用植物と日本産のものでは、気候・土壌の違いによって有用成分に大きな差があることは、よく知られている。
ウコンについても同様で沖縄産の秋ウコンとインドネシア産のクニッツの有用成分には、驚くべき大きな差が認められた。

インドネシア産ウコンKunyit(クニッツ)と日本を代表する沖縄産の秋ウコンの機能性成分について、比較してみた。

インドネシア産クニッツのクルクミン含量およびクルクミノイド総量比較では、沖縄産の約5倍もの含量で、1g当たり30㎎以上である。


用量

粉末の場合、通常茶さじ半分(約1g)を熱湯などに溶かして飲用。
有用成分クルクミンを約30㎎を摂取できる。
各種料理に使用する場合には、料理量に合わせた分量を使用する。

副作用

ウコンに天然ミネラル成分が含まれ、大量摂取により肝臓障害が報告された。
通常の摂取量では副作用を惹起しないと考えられる。

脚注

関連人物

関連項目

外部リンク

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