カテゴリ: M&Kぶろぐ >インドネシア >カルメグ >コロナウイルス >センシンレン >肺炎
カルメグ(Karmegh) の植物学
界:植物界
被子植物
真正双子葉類
キク類
目:シソ目
科:キツネノゴマ科
属:アンドログラフィス属
学名:Andrographis paniculata
日本名:カルメグ(Karmegh)
インドネシア名:サンビロト(Sambiloto)
中国名:センシンレン(穿心蓮)
インド原産、インドネシアなど東南アジアで野生栽培。
直立高さ1m迄成長する1年草。
葉、茎、根など全草は苦く、King of Bitter (苦さの王)と呼ばれる。
インドネシア、インド、中国に分布する。
伝統医学の医薬品として南アジア、東南アジアで使用されている。
カルメグについて
南アジアや東南アジアにおいて広く栽培されており、伝統的に、感染症やいくつかの疾患治療として使われてきた。
主に根や葉が薬用として用いられ、いくつかの場合では植物全体が用いられる。
インドネシアでは強壮薬として「ジャムゥ」と呼ばれる伝承医薬品に加えられている。
インドや中国では風邪や肺炎、毒蛇の咬傷など様々な病気の治療に使われている。
インド伝統的医学であるアーユルヴェーダでもカルメグンは頻繁に利用されている。
Bitter of King苦味の王と呼ばれ、非常に苦いことが特徴です。
インドネシア、伝承医薬品ジャムゥ
インドネシアの伝承医薬品ジャムゥで強壮薬として頻繁に使用されている。
さらに、下痢、便秘、疝痛、肝機能不全、性病(淋病、梅毒)、鼻炎、HIV/AIDS, 白血病、喉の痛み、気管支炎、抗腫瘍など多くの効能効果への記述が認められる。
カルメグの効能物質
多くの物質が同定されているが、主たる成分はAndrographonolide (Kalmeghin)です。
カルメグの薬用効果:SARS、 風邪、インフルエンザ
中国やインドでは、風邪や肺炎など様々な病気に使われる。
中国では2003年のコロナウイルスによるSARSが流行した際に、薬局から無くなるほど多くの方が飲用。
インドでは、1917年のスペイン風邪で1000万人もの死者がでたが、カルメグによって流行が止まったと言われている。
アメリカのメイヨ―クリニック代替医学書では、エゾウギクと組み合わせることにより風邪の症状・期間を改善と記載。
米国家庭医学会のガイドラインでは、風邪の持続時間や重症度を改善するとしている。
また、カルメグは風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の上気道感染症の症状を改善しうる根拠があるともされている。
カルメグの薬理効果としては、抗炎症、抗アレルギー、抗肥満、抗糖尿病、抗腫瘍、心筋炎、肝臓機能防御、抗マラリア、抗菌、抗酸化の各作用が報告されている。
さらに生命情報学的解析により、カルメグの主要有用成分のAndrographonoideがSARS-CoV-2ウイルスの細胞内侵入、蛋白合成、炎症性サイトカインを抑制し、感染細胞の生存に寄与することが報告されている。
カルメグとコロナウイルス肺炎
2020年1月に中国湖北省武漢市に始まった新型コロナウイルス肺炎は、中国は真実を発表しないが、
4億人の死者が出たとの報告もあります。
主たる国の感染者数、死亡者数などを下記に示しておきます。
順位 | 国 | 人口 (百万人) | 感染者数(百万人) | 死亡者数(千人) | 100万人 | 100万人当たりPCR検査数 | ワクチン接種率(%)* |
全世界 | 690 | 6889.5 | 883.9 | — | |||
1 | 米国 | 334 | 107.1 | 1166.4 | 3484 | 3525 | 81.8 |
6 | 日本 | 125 | 33.8 | 74.6 | 595 | 799 | 82.7 |
7 | 韓国 | 51 | 31.7 | 34.8 | 678 | 307 | 87.5 |
9 | 英国 | 68 | 24.6 | 226.2 | 3303 | 7628 | 79.2 |
15 | 台湾 | 23 | 10.2 | 19.0 | 437 | 1286 | 91.8 |
20 | インドネシア | 279 | 6.6 | 161.8 | 580 | 408 | 74.4 |
*Johns Hopkins 大学情報 2023年3月10日まで
日本の感染者率は全人口に3割に達し、疑問が残る死亡者数は75000にのぼる。
人口100万人あたり595人、0.06%である。
被害程度は、韓国、台湾、インドネシア並びにここに示さなかったがアジアの諸国では、白人国に比較し、低いと断言できます。
PCR検査数、少なくとも1回のワクチン接種率からしても、ワクチン接種が感染や死亡に効果的であったとはいえない。
新型コロナウイルス感染下、カルメグの効果は不明ですが、90歳代の方はカルメグを飲用し、災難を逃れたとの報告はあります。
カルメグがこの新型コロナウイルス感染に効果があるかどうかははっきり言えませんが、風邪症状の重篤化予防には効果は確信されています。
ヨーロッパでもカルメグは風邪やインフルエンザへの効果のため使用されています。
同様の効果は、北アメリカ原産のエキナシアが定評のある抗菌・殺菌作用のため、ヨーロッパでは医薬品として販売されているようです。
この度、スウェーデンの薬剤師がカルメグはエキナシアより風邪に効果があると報告しました。
カルメグには、抗菌作用など多種多様の効果が認められています。
カルメグの新規効果
カルメグ(キツネノゴマ科、Andrographis paniculata, インドネシア名Sambiroto )は、インドネシアの健康食品。
新型コロナウイルス感染予防対策にカルメグ粉末を飲用され、感染予防は達成できたことに加え、以下の嬉しいお知らせがありました。
1.認知症改善
90歳代男性:医者から認知症の進行が止まり、改善がみられる。
2.骨粗しょう症改善促進
9歳代女性:ブアメラを飲んでいて一時期骨密度の上昇が停止していたが、カルメグを飲み始め骨密度が急速に増加。
3.体調改善
50代男性:疲れ気味であり、味の感覚がなくなっていたのが、カルメグで明らかに改善。
朝の目覚めが非常によく、総てが解毒されたような気持ち。
カルメグには肝機能改善効果が報告されており、飲酒によるアセトアルデヒドの代謝が亢進するようです。
参考資料
1.フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
2.Asian Pac J Trop Dis. 2014 Jun; 4(3): 213–222.
3.Fujita Medical Journal 2017 Volume 3 Issue 3
4. Asian Pac J Trop Dis. 2014 Jun; 4(3): 213–222.
5. Journal of Health Science. 54(4), 370-381, 2008
6.Andrographis for Cancer (The King of Bitter): No Side Effects Remedy you can use to Treat Cancer (English Edition) [プリント・レプリカ] Kindle版
7. Bioinformatics and Biology Insights. 17, 1-14, 2023
8. Critical Reviews in Food Science and Nutrition. 59: 2019
9. Journal of Ethnopharmacology. 192: 170-177, 2016
10. Journal Ethnopharmacology. 129(2):203-2007, 2010
11. Gels. 9: 507, 2023
12. Bioinformation. 18(4):337-342, 2022
13. Plants. 12: 1813, 2023
14. Phytotherapy Research. 28(1):1589-1598, 2014
脚注
関連人物
関連項目
外部リンク
本M&Kpediaは編集中です。
ご意見およびご協力できる方は、下記コメント欄よりお知らせください。
新着5件
新着5件