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訃報:中島憲一朗名誉教授ご逝去

2025年01月18日 16:55 | コメント/トラックバック (0)

中島憲一朗長崎大学名誉教授
ノニ、ブアメラの推進者
ご逝去に哀悼

令和7年(2025年)1月15日朝、訃報が届きました。
昨年すい臓がんと診断され、化学療法剤(抗がん剤)治療するも間質性肺炎により同日午前5時に永眠されました。
78歳。
突然の悲報に驚くばかりです。

 

中島教授は昭和42年、小職と同じく長崎大学薬学部製薬化学科に入学。
48年大学院修了と共に同大学分析化学科助手、助教授、教授に。

長崎大学副学長を歴任後、長崎国際大学薬学部教授、同副学長、学長を歴任後退官。
長崎の顔としてご活躍されていました。

専門は分析化学、臨床薬学、天然物の機能性成分研究、厚生省委託の麻薬分析など。
ノーベル化学賞受賞の下村侑先生の顕彰に尽力され、下村先生の手法である蛍光分析を発展させた第一人者。

2001年より、小職の依頼により熱帯薬用植物ノニの機能性物質の分析でクマリン誘導体スコポレチンの存在を初めて報告。
次いでイリドイド誘導体の存在も確認し、これらの機能性物質はノニの原産国インドネシア産のノニジュース、果実粉末、葉に最も多いことを報告。
同時にインドネシア産ノニジュースが最も活性酸素種の消去能が高いことを報告。

2005年より生物多様性条約該当のインドネシア、パプア島の赤い果実ブアメラオイルの栄養機能性成分の分析を開始。
世界で初めて、ブアメラオイル中にβ‐クリプトキサンチンやα-クリプトキサンチンの存在を発見し報告。

良薬は口に苦し、ノニよお前もか?

現在、日本のみならず世界で利用、評価されるノニジュースの優れた健康食品の地位を確立して頂きました。
同時に、ブアメラオイル中のカロテノイドの分析方法の確立を通して、その稀有な作用による今世紀最大ともいえるブアメラの栄養機能性食品としての緒を開いてくださいました。
ノニのクマリン誘導体、ブアメラのカロテノイド分析方法は、原産国のインドネシア工業省CABI研究所に移転されています。
CABI研究者2名を日本の文部科学省留学生として長崎大学薬学部、富山大学薬学部への招聘に尽力され、ともに修士学位を授与されています。

 

中島教授の共同研究の結果として、現在インドネシア産ノニジュースが他の産地のものに比較し最も優れた天然果汁であること、それに基づき多くの愛飲者が継続飲用され、ブアメラの老化防止、難治性疾患の予防・改善・治療に評価されていることに繋がっています。
多大な貢献に改めて感謝申し上げます。

大学退官後も長崎県の国際親善のシンボルとして多忙を極めていたと聞いています。
公人として様々な国からの代表者として会う機会が多く、新型コロナウイルスワクチンの接種を拒否できなかったと推測しています。
その結果として、副作用であるすい臓がんの発生を招くことになったのではないか。
喫煙をせず、運動に励み小生より健康な人間であったのに、ワクチンの犠牲者になるとは、誠に残念、無念です。

昨日2025年1月17日に此岸から彼岸へと旅立ちました。
南無釈迦牟尼仏

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