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パプア島の函館ニューギニア会日本兵慰霊墓地

2010年09月15日 19:32 | コメント/トラックバック (0)

パプア島の日本兵慰霊墓地を訪れる

2010年9月12日、ジャヤプラからセンタニ空港に行く途中、ハマディ地区の函館ニューギニア会の慰霊墓地を偶然ながら訪れることができました。
近くの海辺には米軍の上陸艇などの残骸が残り、戦艦が沈んでいるなど、1944年の日米激戦の痕跡が今なお見られる。
十分な兵器を与えられず奮励・戦闘を試みたものの、ジャヤプラ派遣日本軍は容易に敗れたと聞いています。
今この地に戦死日本兵の慰霊墓地が造られ、インドネシアおよびパプア州政府によって大切に維持されています。

ご子息の戦死への哀歌、鎮魂歌のレリーフが慰霊碑の右に置かれていました。
失礼とは思いながらも、写真撮影を行ない、ここにご紹介させていただきます。

慰霊墓地全景

慰霊碑にはごく最近捧げられた花が二束
慰霊碑には何の印も刻み込まれていないのが悲しい

昭和56年11月7日銘の函館ニューギニア会のレリーフには、
亡きご子息様への鎮魂歌が刻み込まれています。
正木安子様の唱

丹野きみ子様の唱

慰霊墓地は写真の女性、ハナさんが守っておられます

なお、近くの急峻な山麓には、日本兵が掘った多くのほら穴があるとのこと。
遠くない過去に2名の日本兵が見つかり、日本に送還されたそうです。
敗戦後も日本への帰国を希望せず、当地に残り家族を設け平和に暮らす日本人もおられるとのこと。
今回、近くのセンタニ湖の小島で日本軍医の助手を務めた79歳の男性にお会いしました。
日本式挨拶や「君が代」の歌を披露してくれました。
後日、動画でご紹介します。

ブアメラという薬用植物を通じて知ったパプア。
パプア人は6万年前にこの地に到着した、日本人の祖先でもある。
想いを馳せる数々の事柄が、このパプアに存在しており、頻繁に訪問することになるでしょう。

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