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脂漏性角化症の治療をめざして

2011年04月16日 16:45 | コメント/トラックバック (0)

男性のシミの多くは脂漏性角化症

脂漏性角化症という耳慣れない言葉。
一般的に年齢とともに目につく顔面の色素班の多くは、「脂漏性角化症(Seborrheic keratosis)」です。
以前は、老人特有の顕著であることから「老人性疣贅(ゆうぜい)(Verruca senilis)」と言われてきました。
しかし、30代から1,2mmの小さな色素班として出来始めるため、老人性という言葉は、適当ではありません。

脂漏性角化症は、数ミリから数センチにもなる皮膚から少し盛り上がり、表面は乾燥し、色素沈着があり褐色に見えます。
毛が生える皮膚(手のひらは毛ははえないの)のどこにも出来ますが、特に顔面の色素班は目につきます。
病理学では、良性の腫瘍と診断します。

顔面の頬から額にかけて多く見られます。
個人差があり、少しの人から数百もある場合があります。
刺激されない限り多くきはなりませんが、上野写真のように、どうして洗顔などで刺激されやすいこめかみのものは大きくなります。

組織学的には、厚い角層に覆われた表皮が小型の細胞の増殖により肥厚しています。


胸部にあった脂漏性角化症病変部の組織像

この良性腫瘍は悪性化する確率は非常に低いですが、見た目が当に老人を連想させてしまい、美容上の大きな問題です。
所々に毛のうのようなトンネル構造が縦横に走り、良性の表皮腫、乳頭腫あるいは仮性角層のう腫と言われます。

M&Kは健康長寿のために、この様な老人に顕著なシミの予防や治療の研究を行なっています。
熱帯薬用植物のあるものに効果があることが判明し、化粧品分野でご提供できるよう努力しています。

 

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