カテゴリ: インドネシア >ケンペフェリア ロタンダ >バンガジュツ >原料 >白ウコン
インドネシア産・原生由来
バンガジュツ(ケンプフェリア・ロツンダ)
インドネシア保健省が認めるトップ100の有用植物
分類
界:植物界
被子植物
単子葉類
目:ショウガ目
科:ショウガ科
属:ウコン属
学名:Kaempferia rotunda L.
和名:バンガジュツ
現地名:Kunir putih, Kunci pepet、Temu putih, Temu putri, Temu lilinm Ardong, Konce petなど
英名:なし
バンガジュツとは
学名:Kaempferia rotunda L.
邦名:バンガジュツ
ショウガ科の多年生草本、ウコンの一種。
根茎は丸く塊状。
葉は長楕円、光沢があり30㎝、上面淡暗緑、下面紫色。
花は白、唇弁2深裂、濃紫~紅紫色。
根茎、塊茎を食用および化粧品。
全草から精油。
類似のKaempferia galanga (バンウコン), Curcuma augutifolia (インドアロールート), C. zedoaria (ガジュツ)とは明瞭に区別される。
中部ジャワ州に自生していたバンガジュツは信州松本で生育中。
越冬した根茎は5~6月に発芽し、2年おきに花が咲く。
温度上昇と共に大きく葉が成長するが晩秋~初冬には枯れてしまう。
観葉熱帯植物としても大きな魅力があり、国内に分布が始まっている。
根茎から娘株と呼ぶ塊茎が多くつき、塊茎には良質のでんぷんが含まれ食用とする。
インドネシアでは直射日光を避けた日陰で自生しています。
本株は、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
薬用植物資源研究センター、種子島研究部に分与されました。
バンガジュツ(白ウコン)はショウガの仲間
バンガジュツはショウガ科に含まれ、おなじみのショウガやクスリウコン類の仲間です。
ほとんどのショウガ科の植物はインドネシアを中心とする東南アジアが原産地です。
連綿と食用、薬用(健康食品)、香料(精油)として利用されています。
バンガジュツと間違い易いショウガ科植物は、オオバンガジュツ、バンウコン、インドアロールートです。
いずれも葉・花・根茎の形や含有成分が異なり、利用目的も様々のようです。
バンガジュツはインドネシア保健省が認めるトップ100の有用植物
バンガジュツはインドネシアではKunir Putihと呼ばれています。
Kunirはウコン、Putihは白であり、よって日本では白ウコンとも呼ぶ人もいますが、正式名称はバンガジュツです。
インドネシア保健省の保健医療研究開発庁は、バンガジュツを健康に寄与するトップ100の有用植物に選んでいます。
インドネシアでの伝承使用
インドネシア伝承医薬品ジャムゥや民間伝承的にバンガジュツは多くの目的に使用されています。
*女性用健康増進の Galian peturi Jenitri処方
*第二次性徴を美しく発達
*抑うつ症
*胸やけ
*腹痛
*下痢
*赤痢
*腸内寄生虫
*関節痛
*風邪
*肥満
*皮膚損傷、火傷(局所塗布)
*産後の体調改善
*腫瘍
*小球部の澱粉を食用、化粧品
バンガジュツ根茎成分
根茎成分として、多くのものが報告されています。
6-acetylzeylenol, cyclohexanベンゾイル誘導体、crotepoxide, sakicin誘導体, flavonoids, chalcone, crotepoxide, quercetin, falanol, beta-sitosterol, stigmasterolなど.
出典
*Pai B.R., et al., Occurrence of crotepoxide in Kaempferia rotunda Linn. Indian J Chemistry, 8, 468, 1970
*Philip C. Stevenson et al., Polyoxygenated cyclohexane derivatives and other constituents from Kaempferia rotunda L., Phytochemistry 68, 1579–1586, 2007
*Hertivi D et al., Antibacterial Activity of Benzyl Benzoate and Crotepoxide from Kaempferia rotunda L. Rhizome. Indones. J. Chem., 20 (1), 9 – 15, 2020
薬理作用
抗腫瘍効果、抗菌作用、抗酸化作用、抗血小板凝集作用、抗炎症作用, 寄生虫駆除などに関する報告があります。
特にこれらの作用noookuha, 主要成分のクロテポキシド(Crotepoxide)が関与している。
クロテポキシドは、バンガジュツ抽出物の約40%を占めている。
クロテポキシドの核因子kB(Nuclear factor-kB, NF-kB)は転写因子として細胞の普遍的に存在し、その抑制作用がバンガジュツの作用の主要な役割を果たしている。
クロテポキシドの薬理作用
*NF-kB抑制作用
*Tumor necrosis factor (TNF)の活性化
*アポトーシス誘導抗がん剤作用の活性化
*NF-kBが規制する遺伝子産物の発現の抑制
(抗アポトーシス、アポトーシス、炎症、がん細胞増殖、がん細胞浸潤、血管増殖など)
出典
*Sahedo Prasad et al., Crotepoxide CHemosensitizes Tumor Cells through Inhibition of Expression of Proliferation, Invasion and Angiorenic Proteins Linked to Proinflamatory Pathway. I Bol Chem, 286(35), 26987-26997, 2010
*Philip C. Stevenson et al., Polyoxygenated cyclohexane derivatives and other constituents from Kaempferia rotunda L., Phytochemistry 68, 1579–1586, 2007
*Md. Sukari et al., Chemical constituents and bioactovities of Kaempferial rotunda., UltraScientist of Physical Sciences, 21(3)、699⁻706、2009
*Hartiwi D et al., Antibacterial Activity of Benzyl Benzoate and Crotepoxide from Kaempferial riotunda L. Rhizome. Indones. J. Chem., 20(1), 9-15, 2020
*Syed RK, et al., Lectins from Medicinal Plants: Characterizations and Biological Properties. Nutraceuticals and Functional Foods. RPMO, 42, 339-356
*Puspa DN et al., Antioxidant Compound from Rhizomes of Kaempferia rotunda L., Pakistan Journal of Biological Sciences, 11 (20), 2447-2450, 2008
*S. Agrawal et al., In-Vivo anthelmintic activity of Kampferia rotunda. Int. J. of Pharm. $ Life Sci.. 2(9), 1062-1064, 2011
安全性
抗変異原性作用
バンガジュツ根茎抽出物、及び抽出物から得られた3種類のフラボノン物質 5-hydroxy-7-methoxyflavanone, 7-hydroxy-5-methoxyflavanone, and 5,7-dihydroxyflavanonの微小核試験から、これらの物質に抗変異原性作用が確認された。
出典
*Sri Atun et al., Isolation and antimutagenic activity of some flavanonecompounds fromKaempferia rotunda. International Journal of Chemical and Analytical Science, 4 , pp3~8, 2013
急性毒性
Wistarラットに根茎エタノール抽出物を2000mg/kg投与による急性毒性は認められなかった。
および
亜急性試験
Wistarラットに根茎および塊茎抽出物を28日間投与を行い、最大投与量である1000㎎/kgにおいても被験物質に起因する毒作用は認められなかった。
出典
*S. Sini et al., Safety Assessment of Tuberous Rhizome of Kaempferia rotunda L. By Acute and 28-days Repeated Dose Toxicity Studies. lobal Journal of Pharmacology, 8 (2): 128~139, 2014
栄養成分
インドネシアより乾燥根茎を日本で粉末化した粉末の代表的な一般栄養成分分析例。
項目 | 100gあたり |
エネルギー | 341 kcal |
蛋白質 | 8.2 g |
脂質 | 1.4 g |
炭水化物 | 74.0 g |
ナトリウム | 27 mg |
水分 | 8.5 g |
灰分 | 7.9 g |
食物繊維 | 0 g |
重金属(Pbとして) | 検出せず |
(株)江東微生物研究所分析
細菌検査(製造会社検査)
*一般生菌数:3,000/g以下
*大腸菌群:陰性
バンガジュツ乾燥根茎の入手
株式会社エムケーラボラトリーズが提供します。
お問合せ下さい(thisismk@po.mcci.or.jp)
バンガジュツ粉末の入手
株式会社エムケーラボラトリーズが提供しています。
此方へどうぞ。
バンガジュツ株の分与
株式会社エムケーラボラトリーズにお問い合わせください。
発芽する5~6月が最適だと思います。
此方へどうぞ。
バンガジュツ製品販売
カンフェリア製薬株式会社にお問合せ下さい。
http://kaempferia.co.jp/
関連人物
関連項目
外部リンク
本M&Kpediaは編集中です。
ご意見およびご協力できる方は、下記コメント欄よりお知らせください。
新着5件
新着5件
試してみたいです、荷姿、価格は、少しでもOKですか?
野田様
御注文ありがとうございました。
お送り致しましたが、如何でしょうか?
疲労回復にお役に立っておれば嬉しい限りです。
M&K