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一瓶の薬局
善いオイル、悪いオイル
ヴァージンココナッツオイルの話
Drug Stores in a Bottle: Good Oil and Bad Oil
5 メタボリック・シンドローム
メタボリックシンドロームとは?
メタボリック・シンドロームは別名メタボリックXといわれ、カロリーの過剰負荷とインスリン抵抗性を主要な兆候とし、高インシュリン血症や糖尿病では高血糖値となる。
脂肪や炭水化物(特に単純炭水化物や砂糖)からの過剰なカロリー摂取によって、一機にカロリー増加状態となる。
その結果、過剰なカロリー負荷を軽減するために多くのインスリンが膵臓から分泌される。
これを頻繁に繰り返すとインスリンの効き目は低下し、より多くのインスリンが必要となってしまう。
インスリンの抵抗性で起こっている事は完全には解明されていないが、インスリン受容体の数が減少する、あるいは受容体の構造変化によって感受性が低下してしまうのかもしれない。
日本人研究者はインスリン受容体の感受性低下は単一遺伝子の変異によるもので、脂肪細胞からアディポネクチン(インスリンの感受性を促進する物質)の分泌を抑制し、レジスチン(インスリンの抵抗性を増強する物質)の分泌増加によるもと報告している。
この様にして、前期糖尿病状態のままか、あるいは明らかな糖尿病になってしまう。
糖尿病あるいは前期糖尿病であろうが、引き起こされる症状は同じ。
慢性炎症、心臓、脳、腎臓、眼、神経束、抹消の小動脈の閉鎖(微小血管炎)によって全身臓器が傷害されてゆく。
インスリン抵抗性と同時に起きる全身の最小動脈の炎症が、糖尿病と多臓器合併症の原因のようだ。
メタボリックシンドロームの虚構-少し肥満が長生きだ
日本では厚生労働省、医師会、製薬会社とマスコミがいわゆる「クスリ村」が、メタボリックシンドロームをあたかも恐ろしい病気であるかのように宣伝している。
メタボ健診を積極的に勧め、日本人の多くを病人にして投薬治療を盛んに行っているのが現状だ。
しかし、日本のメタボ健診を勧める「クスリ村」がビックリする分析報告が2013年1月に米国医師会誌に発表された。
アメリカの疾病病対策センターの研究チームが北米、欧州、南米、アジアの聖人288万人の健康に関する研究データを分析したものである。
肥満度(BMI) |
日本肥満学会基準 |
WHO基準 |
18.5未満 |
低体重 |
低体重 |
18.5 ~25 |
普通体重 |
普通体重 |
25~30 |
肥満度1 |
過体重 |
30~35 |
肥満度2 |
肥満度I |
35~40 |
肥満度3 |
肥満度II |
40以上 |
肥満度4 |
肥満度III |
対象者のうち約27万人が研究期間中に死亡し、BMI(身長と体重から計算する肥満度指数)で、「過体重」に分類されたグループは、「普通体重」とされたグループより死亡リスクが低かったのです。
日本では太り過ぎとされる肥満度I(BMI 30~35 )のグループも、普通体重グループより死亡リスクが低い結果でした。
しかし、BMIが35を超える肥満グループでは、さすがに死亡リスクは高く、過大な肥満は健康に良くないことが示されてます。
やや太めの方が長生きする理由としては、「体脂肪が増えると心臓を保護する」「慢性疾患にかかった時に、体脂肪が多い方が体力が保てて有利」などが考えられています。
ですから日本のBMIを25以下にするという医学的根拠は完全に否定されたのです。
しかし、日本の「クスリ村」は盛んにメラボ健診を今なお積極的に勧め、健康増進と葉逆のことを行い、医療費の高騰を招いています。
目次
はじめに
1.一瓶の薬局
2.秘かなココナッツオイル研究
3.ココナッツオイルの政治経済的歴史
4.アメリカの毒:アメリカ人は何故デブか
5.メタボリック・シンドローム
6.必須脂肪酸
7.トランス脂肪酸
8.1900年代初頭アメリカの心臓病
9.EVCOは糖尿病に効果
10.EVCOでダイエット(1)
11.食用油は短命の原因
12.EVCOでダイエット(2)
13.ファーストフードのトランス脂肪酸
14.粥状硬化の発症:神話と新しい事実(1)
15.粥状硬化の発症:神話と新しい事実(2)
16.カノーラオイルは安全か
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