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EVCOココナッツオイルへの大いなる期待
20Lから毎月100トンの供給
再興するココナッツオイル
新しいタイプの食用オイル、ココナッツオイルが戦後70年を迎えるこの時期に日本において健康に関心のある方々の注目を集め、再興し始めたことは非常に喜ばしいことです。
ノニとココナッツオイル
2000年にインドネシアを起源とする熱帯薬用植物ノニ(ヤエヤマアオキ)を日本に紹介し、今や稀な栄養機能性食品として高い評価を得ています。
ノニに含まれる有用成分のひとつであり、その香気成分として知られる中鎖脂肪酸の重要性は日本ではほとんど注目されておらず、研究も皆無といってよいほどです。
逆に、飽和脂肪酸というだけで他の長鎖飽和脂肪酸と区別されることなく、健康に良くないというレッテルが貼られていたように思われます。
ノニの特有の香気は中鎖脂肪酸が小分子のエステル化合物として存在していることによるもので、母乳中の中鎖脂肪酸は中性脂肪として存在するため同様の香気はなく、乳児が汁乳後に嘔吐した場合に初めてその匂いが感じ取られます。
中鎖脂肪酸は母乳中に含まれ乳児に必須な栄養物です。
ノニの研究から発展して、注目したのが中鎖脂肪酸(炭素数6~12の飽和脂肪酸)であり、これら中鎖脂肪酸を60%以上含むのがココナッツオイルです。
ココナッツはバターの代用
そもそも、ココナッツオイルは戦前、戦中にはミクロネシア等から供給される貴重な植物オイルであり、バターの代用品として使用されていました。
懐かしい漫画本「冒険ダン吉」は、ミクロネシアのパラオに移住し酋長になりましたが、コプラを集め日本に輸出していました。
戦後食品として利用されることはなく、もっぱら石鹸などの化粧品原料に限定されています。
アメリカの陰謀によるココナッツオイルの悪評と現況
これは、米国の大豆油農業団体のネガティブキャンペーンによることはあまり知られていません。
その影響で日本を含む先進国では食品として扱われることはなく、大豆油、とうもろこし油、なたね油など長鎖不飽和脂肪酸を主体とする食用油を摂取するようになっています。
その結果米国、欧州各国を始めとして、欧米食を受け入れた地域では社会的な問題になっている肥満、心臓血管病変、糖尿病、アレルギーや乳がんなどが高頻度に見られるようになったと思われます。
実際、ココナッツオイルを摂取していた20世紀初頭には、アメリカには肥満も心臓血管病もほとんどなかったと報告されています。
今でもココナッツオイルを摂取する南国地域では、肥満者は少ないようです。
食用油はトランス脂肪酸
現在主流の食用油は精製・脱臭・脱色されるとともに、酸化抑制による賞味期間の延長や取り扱いを容易にするため水素添加を行っています。
その結果、天然の植物オイルには存在しないトランス脂肪酸を含むことになり、上記疾患の原因になると考えられています。
さらに、ビタミンKなど微量栄養素も変化を受け、毒性作用をもつ物質に変換されていることも示唆されています。
ココナッツオイルの品質
従来のココナッツオイルは、胚乳を天日で乾燥したコプラを搾油、精製したものでオイルが酸敗し、アスペルギルス属のカビ毒であるアフラトキシンを含むことがあります。
よって、アジア太平洋ココナッツ委員会(APCC)によって定義された品質のバージン・ココナッツ・オイルが食用に推奨される安心・安全なオイルと言えます。
APCCは1969年に設立され、アジア、太平洋18カ国で構成されています(http://www.apccsec.org/)。
エクストラヴァージンココナッツオイル・EVCOは胚乳を取り出した後速やかに低温搾油し、無脱臭、無脱色、無精製の無添加の純粋な植物オイルであり、ラウリン酸を主体とする中鎖脂肪酸が約60%、飽和脂肪酸約90%、長鎖不飽和脂肪酸が約10%の比率の中性脂肪です。
融点は25度の不乾性油ですので、日本のように寒い季節では固形化します。
市販の食用油や工業用油と異なり、トランス脂肪酸を含まず、酸化されにくく賞味期限が長いことは大きな特徴です。
中鎖脂肪酸と長鎖不飽和脂肪酸の違い
VCOの消化吸収や生理作用を長鎖脂肪酸と比較すると、その特徴が歴然とします。
効果 |
飽和脂肪酸油脂 |
不飽和脂肪酸油脂 |
||
中鎖 |
長鎖 |
1価 |
ω6 多価 |
|
カロリー (kcal/g) |
6.8 |
9 |
9 |
9 |
食後の血液中脂肪 |
低い |
高い |
高い |
高い |
脂肪組織への沈着 |
少ない |
多い |
多い |
多い |
満腹度 |
高い |
非常に低い |
低い |
低い |
熱源性 (エネルギー産生) |
あり |
なし |
なし |
なし |
抗甲状腺作用 |
なし |
なし |
なし |
あり |
M&Kとココナッツオイル研究
弊社はノニとの関連で10年以上前よりEVCOの研究開発に着手し、2007年にはAPCCのメンバー国であり、世界一のココナッツ・オイル生産国のインドネシア政府研究所(CABI)と共同研究開発の覚書を締結しました。
日本-インドネシアの二国間共同研究を提案しましたが、残念ながら当時の両国にはEVCOの重要性が認められず実現はしませんでした。
しかし、今まで食べる天然オイル、保湿化粧品、EVCO添加ノニ石鹸の商品開発、EVCOを健康食品、化粧品素材を提供しています。
CABIはEVCOのマーガリンの製造に成功し、特許を取得しています。
ココナッツオイルの生理作用
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸研究は、脚光を浴びることなく米国やフィリピンで続けらており多くの報告があります(The Truth about Coconut Oil, The Drugstore in A Bottle, C.S. Dayrit、Anvil Publishing Inc., Philippines)。
ラウリン酸が脂質膜をもつウイルス(C型肝炎、HIV/AIDS, インフルエンザなど)に対して抗ウイルス作用をもつことが明かにされ、中鎖脂肪酸には抗てんかん作用、動脈硬化予防、変異原性抑制作用などが知られています。
膵液や胆汁分泌がなくても、速やかに吸収され門脈を経由して肝臓に運ばれ、ミトコンドリアでなくペルオキシゾームで酸化されエネルギー源となります。
抹消の脂肪組織への蓄積はごく僅かで、抗肥満効果が注目を集める要因となっています。
未熟な新生児にココナッツオイルを塗布すると成長が促進され、皮膚からの吸収の良いことが示唆されます。
M&Kの共同研究では、EVCOはヒトでのダイエット効果が確認されHDL-コレステロールの上昇とHDL-コレステロールの減少、ラット糖尿病モデルで血糖値増加の抑制、遺伝性自然高血圧-易脳卒中ラットで寿命の延長を認めています。
ココナッツオイルとアルツハイマー病
ココナッツオイルが今注目を浴びるようになったのは、第3の糖尿病といわれるアルツハイマー病の予防・改善に効果があると報道され事によるものでしょう。
神経細胞のエネルギー源はグルコースとケトン体(アセト酢酸、D-ヒドロキシ酪酸、アセトン)であり、グルコースが利用できない場合、ケトン体が神経細胞の唯一のエネルギー源となります。
ココナッツオイルは、酸化によって生じるアセトアセチル-CoAやアセチル-CoAからケトン体を産生する中鎖脂肪酸の宝庫なのです。
現在、アメリカでココナッツオイルのアルツハイマー病改善臨床試験が実施されていますが、多くの臨床例で効果が報告されています。
期待される健康オイル
戦後70年にして再興する食用油がEVCOです。
老齢化が進み増え続けるアルツハイマー病だけでなくパーキンソン病など脳神経細胞に起因する加齢性脳疾患の予防、更に肥満、心臓血管病変、糖尿病など生活習慣病の予防にトランス脂肪酸を含まず、中鎖脂肪酸に富む天然植物性ココナッツオイルは大いに貢献するものと思われます。
これに伴い、中鎖脂肪酸を取りこんだ合成の食用油は見直されるでしょう。
さらに、深海ざめ肝油スクワレンをトランス脂肪酸化したスクワランが化粧品に汎用されていますが、EVCOが化粧品素材として注目を集めるでしょう。
ただし、EVCOにはω-3系の必須脂肪酸は少ないため、健康保持・増進、病気予防にはα-リノレンサンを含む食品の摂取を忘れてはいけない。
20Lから毎月100トンの供給
EVCOのお問い合わせ
(株)エムケーラボラトリーズ
電話:0263-26-7588 ファックス:0263-26-7518
メール:mk-info@thisismk.co.jp
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