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7月1日の産経ビジネス報道
インドでも有機農業に伝統的な薬草が再認識
産経ビジネス電子版:2014.7.1 05:00
http://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/140701/mcb1407010500015-s.htm
化学農薬の使用をやめ、伝統的な薬草を使う動きが、インドの農村で静かに広がっている。
高額な農薬や化学肥料への依存により、貧しい農家の収入が増えにくくなっているとの考えが背景にある。
東部ビハール州の農家、マノジ・クマールさん(42)は、ニーム(日本名インドセンダン)と呼ばれる樹木を手に「人間にも植物にも効く。
まさに万能薬だ」と語った。
葉を水で煮沸して作った液体を作物に塗布すると、虫よけになるという。
ビハールは最も貧しい州の一つ。
マノジさんが住む村では2011年から農薬使用をやめ、ニームなど有機農薬に切り替えた。マノジさんは「費用を大きく節約できた」と笑う。
ニームはインドの伝統医学「アーユルベーダ」で長く用いられてきた。
枝は歯ブラシとして使われ、腹痛時に葉を食べることもある。
持続可能農業センターのラマンジェネユル博士は「ニームに含まれる有機化合物に、昆虫への毒性がある」と語る。
インドは現在でも約7割の国民が農村に住む。
農薬や化学肥料の普及による生産性向上を1970年代に達成し「緑の革命」と呼ばれた。
だが、近年は急激な物価上昇により、零細農家の農薬や肥料の購入負担が重くなった。
一部の州では借金を背負った農家の自殺が社会問題となっている。
ビハールの農家の月収は3000〜4000ルピー(約5100〜6800円)と低く、環境保護団体グリーンピース・インディアは「農家支出の約25%が化学肥料や農薬」と貧困脱却の支障となっていると指摘する。
インドの農家⽀援連合団体によると、約10%の農村が有機農薬への転換に取り組み始めた。
同団体幹部のパンカジ・ブシャンさん(48)は「所得向上と持続可能な農業のために、農家の知識の底上げが必要」と話した。
(パトナ 共同)
日本では農協が合成の殺虫剤や合成肥料を奨め、それらを使用しない農産物の引き取り・販売を拒否している。
有機農業を促進することがアベノミクスでも構想されているものと思われる。
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