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冬に向けてのほっかほっか商品
インドネシア特産赤しょうが、Jahe Merah
赤は健康に良い色
インドネシア工業省の研究報告
インドネシア特産、最も人気の赤ショウガ
赤ショウガの学名はZingiber officinale var. rubrum。
現地での名称はJahe Merah (ジャヘ・メラ)と呼ばれています。
ショウガはショウガ科の多年生草本。
ショウガを日常的に摂取するインドネシアでは、赤、白、黄の3種類のショウガが栽培されています。
皮が赤いため赤ショウガと呼ばれます。
インドネシア工業省の研究報告をご紹介いたします。
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インドネシアのショウガ 報告書
インドネシア政府、産業省(Ministry of Industry)
農業分野開発センター(CABI, Center for Agro-Based Industry
翻訳:(株)エムケーラボラトリーズ、顧問西垣 敏明
はじめに
インドネシアはスパイスを初めとする豊富な自然産物の国です。
この莫大な自然産物は適切に利用されていないが、生薬や健康志向食品の輸出産業開発に高い可能性を有している。
最近の急速な科学技術の進歩は、これらの利用の発展に行かず伝承的な飲料だけに留まり、健康飲料として共存、相補するだけであった。
インドネシアにおいて初めて伝承的な飲料として展開されてから、国民の健康志向に伴い伝承的飲料はより高度のものへと向かうようになっている(Apriyanthy, 2000)。
インドネシアの様々な生薬は乾燥粉末のサチェットやカプセルで売られるが、粉末よりむしろ原材料としても取り扱われる。
ショウガも原材料商材の一つであり、飲料食品の製造に使われる。
2008年12月CABI主催の会議によって、ポピュラーとなり多くの消費者の注目を集めたのが「赤ショウガ」(Zingiber officinale)である。
健康食品や飲料業界は「赤ショウガ」を使用し始めた。
しかしながら、これら業界用の原材料として赤ショウガを更に発展させるにはいくつかの問題点が生じた。
それらは
これらの問題点から、赤ショウガの品質評価が悪く、国内及び国際的市場の要求に応えることができていない。
文献的考察
インドネシア産ショウガの輸入を規制する国々があるが、特に日本は細菌数が多いことにより輸出ができず、農家の収入減少となっている。
このため、最良の栽培方法の導入や最優品種由来のものを使う必要がある。
さらに、薬品原材料の品質は製薬企業や収穫後の処理過程によって決められるので、ショウガ栽培にはGAP(農業に関する適切基準)の順守がされるのが望ましい。
種子植物門、被子植物亜門、単子葉類、ショウガ目、ショウガ科、ショウガ属、ショウガ。
現在のインドネシアにおいては、根茎の形状、色と芳香によって大型・白いショウガ、小さいショウガ、および赤ショウガの3種類が区別される。
大きく白いショウガ(象ショウガ、以後黄ショウガと訳す)は、象ショウガあるいは白い根茎のショウガと呼ばれ、大きく、節状の黄白色で径4~8.5㎝。
芳香は弱く、高さ6.2~11.3㎝、長さ15.8~32.7㎝で葉と幹は薄緑、根茎の精油含量は0.82~2.8%。
根は大きく太ったものと、より幅広のものの2種類がある。
若齢、老齢のどちらのショウガも生鮮あるいは加工食品として食べる。
小さく白いショウガ(以後、白ショウガと訳す)は、多層な根茎で匂いは強く、径3.2~4.0㎝、根茎部の高さは6.3~11.1cm、長さは6.1~31.7㎝、薄緑の葉と幹を持ち、精油含量は1.50~3.50%。
このショウガは必ず老齢のものを採取する。
精油含量は黄ショウガより多く、よりスパイシーで線維も多い。
このショウガは生薬あるいはオレオ樹脂や精油抽出に向いている。
赤ショウガは、小さな根茎で皿状に生育し、匂いは非常に強く、オレンジから赤色を呈し、径は約4.2㎝、高さ5.2~10.4㎝、長さ12.3~12.6㎝、薄緑の葉と赤緑色の幹で精油含量は2.58~3.9%。
赤ショウガは
ジンゲロール、リモネン、1.8-シネオール、10-デヒドロジンゲルジオン、6-ジンゲルジオン、
アルギニン、アルファーリモネン、アスパルギン酸、β-シトステロール、カプリル酸、カプサイシン、
クロロゲン酸、ファルネサル、ファルネシン、ファルネソールを含んでいる。
1.8-シネオールは精液早漏に良いとされている。
一方、他の成分は抗コリンエステラーゼ作用によって中枢神経の刺激や勃起作用がある。
3種類のショウガの中で、赤ショウガが伝統医薬品として使用され、含有成分がより完全に含まれている(Rostiana 等、2005)。
ショウガオイルには定型的な芳香成分としてジンゲロールを含み、失調性疾患や若い妊婦の悪感や嘔吐の予防や治療に有効。
加えて、シャープな匂いは食欲を増進、腸菅の筋肉を強化、腸内ガスを除去、心臓機能を助長する。
アジアにおける伝承医学では、ショウガは風邪、咳、下痢、関節炎のような骨疾患に使用され、発汗によって体内浄化の促進にも使用されている。
最新の研究
以下のようにショウガの効能が科学的に証明されている。
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以下は翻訳者のコメント
本報告書では、各ショウガの特徴の明確にするためにショウガ中の精油成分ジンゲオールやショーがオールを分析することを、主要な目的としている。
その結果は、ジャワ島の産地によっても成分に大きな違いがあることが分かった。
各地域の気候風土、栽培期間、品質管理方法、収穫後市場での日数などが不明確によることが関係しているのかもしれない。
ちなみに本研究用に入手したショウガ原料は、西ジャワ州のボゴールの市場で入手している。
以下に示す成績は、西ジャワ島産の黄ショウガ(日本のショウガと形態的には同じ)と赤ショウガの比較。
単位mg/100g粉末
| 6-gingerol | 8-gingerol | 10-gingerol | 6-shogaol |
黄ショウガ | 471 | 147 | 151 | 28 |
赤ショウガ | 617 | 162 | 120 | 36 |
赤ショウガは10-gingerolを除き、いずれも黄ショウガより成分含量に富んでいる。
ただ、赤ショウガは他のショウガに比べて収穫後の劣化が早く、1か月もするとその風味がなくなると言われている。
今回の試料はいずれも市場で入手し、粉末化したものであり、鮮度に差があった可能性が高い。
分析値は参考値と位置付けるべきものである。
高品質の赤ショウガ粉末を得るには、新鮮な根茎を速やかに乾燥させる必要がある。
パプア州ナビレの市場で売られている赤ショウガ
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