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ノニジュースの有効物質イリドイド比較
ノニジュースに含まれる有用成分の一つイリドイド含量は、ノニの産地、ジュースの製造方法、商道徳などの関係で大きな変動があります。
インドネシア産の有機ノニジュースが最もイリドイド含量は高いことが、長崎大学薬学部の研究で分かっています。
イリドイド分析成績
商品名 | 原産地 | DAA (μg/mL) | AA (μg/mL) | 合計 (μg/mL) | 比率 (%) |
ノ二果実, 100%原液 | クック諸島 | 1,981 | 17.8 | 1,999 | 54.6 |
熱帯果汁、 | フィリピン | 67 | N.D. | 67 | 1.8 |
八重山アオキエキス、100% | 日本(沖縄) | 187 | 90.2 | 277 | 7.6 |
ノ二ピュア、 | タヒチ | 1,479 | 52.7 | 1,532 | 41.8 |
ノニスピリッツ | サモア | 2,423 | 31.1 | 2,454 | 67.0 |
タヒチ、ノニミックスジュース | フレンチポリネシア | 740 | 6.1 | 746 | 20.4 |
ノ二ピュア | ハワイ | 1,420 | 74.6 | 1,495 | 40.8 |
有機ノニ搾汁100%、 | インドネシア | 2,915 | 746.6 | 3,662 | 100 |
結果から明らかなように日本で販売されているノニジュースには、これら2種類のイリドイド含量に大きな差が見られました。
インドネシア産の有機JASノニジュースのイリドイド含量を100として他のノニジュースを比較した場合
フィリピン産、沖縄産の100%ノニジュースと標榜しているものではそれぞれ1.8%、7.6%です。
タヒチ産のタヒチアンノニジュースでは、20.4%とインドネシア産の1/5です。
これらの商品では意図的に水などが加えられ、希釈されている可能性が高い。
その他の100%ノニジュースと思われる商品でもイリドイド含量は、インドネシア産の40~70%程度です。
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ノニジュース中のイリドイド血液中濃度測定報告
以下は、東京ノニ研究所からの転載です。
2001年より、インドネシア産のノニジュース中の有効物質分析・品質評価の共同研究を行っている、長崎大学薬学部のグループがイリドイドの吸収・件中濃度測定の研究結果を発表しています。
九州保健福祉大学和田教授ほか、長崎大学薬学部、長崎国際大学中島学長によるショートコミュニケーションの形での研究報告です。
インドネシア産ノニジュースのイリドイド
ノニジュースの有効成分であるイリドイド誘導体には、主として下記の示す化学構造の2物質が特徴的です。
一つは、アスペルドシル酸(AA)と酢酸が加水分解されたデアセチルアスペルドシル酸(DAA)です
実験方法
ノニジュース:インドネシア産有機ノニジュース(M&Kラボラトリーズ提供)
実験動物:雄、ウイスターラット
投与量:50mL/kg体重、経口投与
ノニジュース中イリドイド:AAとして37.4 mg/kg
DAAとして146 mg/kg
採血時間:ノニジュース投与後2、4、6、8時間後
イリドイドの吸収と血中濃度
血中のAAとDAAの推移は、下記のグラフに示されます。
AAの血中濃度は、投与後2時間から8時間まで非常に低い濃度で推移した。
一方、DAAは経時的に増加して行き、8時間には2時間値の4倍以上の濃度に達した。
考察(西垣による)
AAは胃あるいは小腸で酢酸エステルが加水分解され、DAAとなって吸収されるものと考えられる。
AAの吸収速度はDAAに比べて遅いことが推測される。
イリドイドとしての効果は、DAAによることが強く推測され、血圧低下や脳卒中予防による延命効果はDAAによるものとも推測される。
DAAの血中濃度が8時間まで持続的に上昇していることは興味ある現象。
8時間以降の成績がないが、ノニジュースは1日1回の適量飲用で十分な効果が期待できるかもしれない。
今後の吸収・排泄の推移成績が待たれる。
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