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世界一の鶴の越冬地、出水へ

2020年11月24日 11:22 | コメント/トラックバック (0)

特別天然記念物、世界一の鶴の越冬地
鹿児島県出水(いずみ)市へ
10年振りの感動を!!

鶴の越冬地鹿児島県出水
鳥インフルエンザ感染が報告されていた2010年12月に初めて、出水を訪問して10年振りに2020年11月21日に再訪しました。
本年も鳥インフルエンザの感染が四国で報告され、出水でも田の自らウイルスが検出されたとの報告がありました。
実際、鶴への被害あるいは近隣住民への影響はどのようになっているかを確認したいと思っての再訪問です。

博多駅から九州新幹線で薩摩仙台駅まで1時間23分の快適な旅。
出迎えの車で国道3号線を北上し、東シナ海の甑島、遠くに天草をみながら出水市のツル観察センターまで約1時間。
鳥インフルエンザの影響は収束しており、飛来地や感染センターへの入場は許可されていました。


出水市ツル観察センター

今年の飛来数は15,390羽
観察を始めた昭和2年には約440羽、戦後275匹に減りましたが住民の協力と理解により昨年(令和元年)は15,529羽が飛来しました。

 

本年飛来した鶴の種類は6種。
出水市立鶴荘学園の生徒が定期的に飛来した鶴の数を観測し、健康状態を管理しています。

本年、最も多いのがナベツル、ついでマナズル、アネハヅルは1羽のみ。
ナベヅルやマナヅルは、ロシアやモンゴルの繁殖地であるバイカル湖、アムール川より飛来しています。
10月中旬に飛来し、3月下旬には北帰行。
家族、群毎に早朝に移動し、夕方観察センター近くに設けられた水場に戻り、1本脚で眠ります。
餌は自然捕食により、稲の二番穂、麦、カライモ、動物質ではイナゴ、ヤゴ、ドジョウ、タニシ、ミミズ、小魚を摂食します。
観察中の絶え間ない鶴の鳴き声は、騒音ではなく心を休める528Hzの音響に聞こえます。


10年前の2010年、鳥インフルエンザ感染によりカラスが死亡したと報告されました。
死亡したカラスは、日本の原種のカラスではなく、鶴と同様に飛来したカラスだったと思われます。
飛来、越冬するカラスは日本の鳥より一回り小さく、眼光が鋭く、より濃い黒いように見えます。
時折、集団で飛び交い、鶴と空中戦を行う様子が見られました。

何はともあれ、鳥インフルエンザの被害がないことは幸いです。

 

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