拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害

拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害

2011年08月17日 13:34 ｜コメント／トラックバック（0）

8月１４日のＭＳＮ産経ニュースによると、拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害　重症例も相次ぎ集団訴訟の動きが出ているようです。

一時意識不明も
厚生労働省によると、原因物質の可能性があるのは、茶のしずく石鹸に含まれていた保湿成分「グルパール１９Ｓ」。
小麦に酸を加えた「加水分解小麦」と呼ばれる原料の一種。　
グルパールは他の加水分解小麦と比べ分子サイズが大きいといわれる。
サイズの大きい物質のほうが免疫反応を引き起こしやすいため、利用者の皮膚などから体内に吸収された際に小麦アレルギーを誘発。
その後、パンやうどん、パスタなどの小麦製品を食べると、アレルギー症状が出るようになったとみられています。

皮膚は異物が侵入する部位でもあり、異物除去、防御のためにラングハンス細胞（大食細胞）が存在し、小麦たんぱくを抗原として認識します。
この抗原に対して、身体は抗体であるイムノグロブリンＥをリンパ球で造ります。
再度、小麦たんぱくが皮膚から、呼吸器から、消化器のどこからでも体内に侵入すると、1型アレルギーを引き起こします。
皮膚炎、鼻炎、喘息などの症状が出ますが、急激な反応はアナフィラキシーといわれ血圧の急激な低下により死亡することもあります。

【用語解説】茶のしずく石鹸　
悠香が奈良県内の業者に製造を委託し、販売している石鹸。
茶葉から抽出したカテキン成分などを配合し、シミや美白に効果があるとされる。
６０グラムで１個１９８０円と高価だが、累計で約５千万個を販売する大ヒットを記録した。
女優の真矢みきさんを起用したＣＭでも話題となったが、現在は放映を自粛しているという。