栴檀は双葉より芳し
本日(平成26年5月28日の産経新聞、「夫婦の日本史」渡部裕明著、は楠木正成、久子夫妻の物語。
楠木正成は誰も知る天皇に忠誠を誓い、負け戦と分かっていながら神戸の湊川で足利尊軍に滅ぼされた。
その首は京都の六条河原に晒されたのち、妻子のもとへ送られた。
白檀で作られた仏像
インドネシア、バリ島の芸術家に依頼製作
妻久子と子正行は悲しみに胸に迫り、涙も抑えかねた。
正行は黙って部屋を抜け出し、持仏堂で当に自害しようとした時に、久子は我が子正行に摂りすがり、叱った。
「栴檀は双葉より芳しいと言います。幼くとも、父の子でなら道理が分からないはずはないでしょう。
生き残った一族を養い、再起せよとの遺言を忘れてはなりません」
諭された正行は、非を悟り楠木一党を率いて四条縄手で尊氏軍とたたかい、戦死するのは12年後のことだった。
「栴檀は双葉より芳し」は、栴檀は発芽したばかりの頃から芳香を放つことから、「大成する者は、幼いときから人並み外れてすぐれている」ことのたとえ。
栴檀はニーム栴檀や日本栴檀のことではなく、白檀のこと。
しかし、インド栴檀は「自然に利益する物は、若木の時より他に比して優れている」、とも解釈したい。
インド栴檀の木
松本市、2014.5.28撮影
インド栴檀の実
インド栴檀のニームケーキは、アザディラクチン1000pppm濃度の土壌改善や虫を寄せ付けない優れもの、入荷しています。
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