バリエム盆地のミイラを大切に保存する村を訪問
バリエム盆地にはダニ族を中心とする原住民が住んでいる。
1938年に初めて世界に紹介された、近代文化がまだ浸透していない地域。
70年前に紹介された際には新石器時代さながらの生活振りであった。
しかしながら、いまだなお数万年前の生活を送っている村がある。
ホナイに住み、男性はコテカ、女性は藁のスカートで、その他には何も着ずに過ごしている。
クルル(Kururu)という住民5~60人の村を訪問した。
ミイラの村として有名だ。
約360年発つといわれるミイラを見せていただいた。
この村には奇妙な風習があり、主人、親、兄妹など近親者が亡くなると女性は指を第一関節で切り落とす。
残念ながら指を切断する場面をみる機会はないが、3本、4本の指を切断したやや高齢の女性を多く見かける。
この村から歩いて約2時間、約400m標高の高い谷合いに塩水がわき出ている。
ワメナの原住民は、湧きでる塩水から塩を作り、塩分補給を行なっている。
全く隔離された山奥に住民が生き残れている理由の一つは、塩水の湧く池があるためです。
バナナの葉の芯をかみ砕き、塩水を含ませ乾燥させると塩が出来上がる。
この塩水の池を目指して山を登ったが、急峻な山は老齢の者にとっては過酷な所業であり、途中で断念。
原住民の女性が案内してくれたが、彼女らは重い荷物に素足で平気で登ってゆく。
如何に近代生活に慣れたものの体力が弱いかが実証された。
同年輩のイタリア人も途中で棄権していた。
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