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大麦若葉は放射線照射滅菌で食品衛生法違反
安全性の論議も
最近、インドネシアから輸入するハーブ原料について、日本の検疫機関は放射線滅菌をしていない旨の陳述書を要求するようになった。
誰かが食品衛生法に違反して、放射線滅菌食品を輸入した故であろうと思っていたが、案の上その通りであった。
本日(2014年7月17日)の産経新聞、せいかつ欄で詳しく取り上げられている。
産経新聞によると、昨年2~3月にアメリカから輸入した大麦若葉粉末は、日本の食品衛生法で許されていない放射線照射による滅菌を行っていた。
大麦若葉は青汁用の原材料として使用されるが、既に1年以上経過しておりほとんどが消費されたものと考えられる。
水際で輸入・流通が阻止できなっかたのです。
別の輸入業者が微生物検査結果をみて、あまりにも検査値が小さいことで発覚したようだ。
恐らく一般生菌数も大腸菌群もゼロであったのではないだろうか。
放射線照射により、副生成物質(2-アルキルシクロブタノン類)の発がん促進作用を問題視する声もある。
WHOは安全性に問題ないと結論しているようだ。
しかし、我が国の安全性研究者はこれに同意していないため、食品への放射線照射は禁止されている。
このような安全性の論議もあるが、法律違反は違反である。
もし食品の微生物による安全性の議論を見直しをするのであれば、細菌数の問題でなく混在する細菌の質についても見直しが必要と思われます。
細菌にも良い・無毒のものと、非常に強い病原性を持ったものとに区別されます。
一般に植物由来の食品、特に生鮮食品には無数の細菌が付着しているが、ほとんど無害です。
病原性を持つ食品には、動物・魚介類由来のものが圧倒的に多い。
生活環境に無菌製品が出回っていますが、微生物を排除することが本当に健康に役立つかといえば、その様に結論はできません。
腸内には100兆とか1000兆個もの微生物が住みついており、私たちの身体と共生関係にあります。
食べ物と一緒に絶えず腸内に送り込まれているのです。
健康食品として原材料中の大腸菌群には規制がありますが、一般微生物数については規制がありません。
しかし、一般には1g中の細菌数は3000個、1000個、時には300個以下を要求されます。
科学的観点より、意味があるのかどうか疑わしいし、製造コストは非常に高くついています。
結論的には、食品中の微生物・細菌に関しては、毒性を発揮する病原微生物だけに焦点を当てるべきと考えます。
そして、それらを高率に発見でき、滅菌する技術と食品衛生法が必要です。
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